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心理学では感情をどう定義しているのか見てみましょう。
これも講座を受講するときの基本知識として知っておくとスムーズだと思われます。
記憶にも生理学的な基盤があることを見ましたが、生理的過程と深く結びついている心の働きに「感情」があります。
しかし感情と言っても、情緒や情動、情感など、ほかに似たような言葉がいくつもあり、それぞれどう違うのか、心理学の講座の受講生にはわかりにくいと思われます。
そこで、これらの言葉をここで整理しておこうと思います。
これらの区別は日本語では曖昧ですが、英語でははっきり区別されています。
英語で感情はフィーリング、つまり「瞬間的、皮膚的感覚」な側面があり、これが通常「感情」とされます。
そしてエモーションには「動き」という側面があり、これは「情動」と訳されます。
アフェクションには対象に向けられている側面があり、「情感」と通常は訳されます。
そのほかにも、ムード(気分)、パッション(情熱)、センティメント(情操)などの類語があります。
専門的な定義としては、「情動(情緒)」は喜怒哀楽をあらわす表現のように比較的激しく、筋緊張や心拍数の上昇などの身体表出がともなうことが多い、一過性の心の作用を指します。
「感情」は、広い意味では情動・情熱・気分・情操などを含む概念ですが、狭い意味では強度や身体表出の少ない、快-不快の次元で捉えられる心の作用を示します。
「気分」は特定の刺激は持つことがなく、環境などに影響されることが多く、強度は弱いが比較的永続的な心的作用を指します。
このように感情と言っても専門的には複雑で多岐にわたるものでありますが、心理学の研究では生理的指標が明確な「情動」が中心になっています。
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