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知覚が成立するためには、記憶などの情報との照らし合わせが必要だと前に述べました。
ここでは記憶について少し考えて見ましょう。
「記憶についてなんて、心理学の講座で学ぶようなことなの?」と考える人もいるかもしれませんが、心理学とは前も述べたように様々な分野と絡んでいるので見逃せませんよ。
記憶の仕組みについては、様々な理論モデルがありますが、1972年に「意味記憶」と「エピソード記憶」という2種類の記憶に分類したモデルがE・ダルヴィングによって発表されました。
「意味記憶」とは、物事についての系統だった知識(概念・アイディア・事実など)のことです。
これらには単語やシンボル、単語同士の関係などに関する知識も含まれます。
この記憶により、もともとは単なる数字の羅列である電話番号を覚え、「朝と夜の長さが同じになる日は一年に何回あるか」といった問いに答えることができるのです。
一方「エピソード記憶」とは、特定の時間や場所と結びついている個人的な体験・出来事についての情報、あるいはその出来事同士の関係についての知識です。
たとえば、昨日の昼、中学時代の友達と映画を見に行った後心理学の講座を受講した、といった記憶のことです。
私たちは普通3歳ぐらいから前のことは覚えていません。
乳幼児にも記憶能力はあるのに、なぜそのころのことは覚えてないのでしょうか。
これにはまだ定説はないのですが、言語を用いない乳幼児のころは非言語的な形で記憶が保存されるので、言語を使う成人には取り出せないのだ、という説がまず一説にあります。
そして、エピソードを記憶し思い出すには言語が必要だからというのもまず一説です。
また、乳幼児の脳には誰が何をどうしたのかということを理路整然と生理するだけの容量がないという説などがあります。
まだまだ解明されてないことも、このようにたくさんあるのですね。
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