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ときおり、犯罪の報道などを通じて「精神分裂病」という言葉に触れることがあります。
しかし、この病に対する理解は、そうした報道によって深まるどころかかえって誤解が広がっている気がします。
心理学の講座を受けようとしているみなさんも、「精神病の患者はみんな怖い」と思ったことがあるのではないでしょうか。
スイスの精神医学者J・ブロイラーが命名したことによって「分裂病」という言葉が生まれました。
当時、哲学では、人間が認識するには感覚的な要素が結びつく必要があるとする「連合主義」という考え方が主流を占め、その影響でこの精神病も心の要素が分裂してしまう状態の病として考えられたのです。
その後、連合主義は衰えたにも関わらず、「分裂-病」という言葉だけが残ってしまったのが、この言葉が今日に至っている理由なのです。
精神分裂という心の病を抱える人は、100人に1人と言われていますが、実のところ発症の原因はわかっていません。
この病気は人によって様々な症状が現れることもあって、症状も一定しません。
幻聴が聞こえたり、自分が人間ではない史上の存在である誰かに操られているように感じられたり・・・といった妄想を抱くことも少なくないのです。
確かに何か犯罪が起きたときに、「空から命令された」などの供述をする人もいて、やはりこの病の印象は悪くなっているように思います。
近年では薬での治療が進歩していて、薬での治療を続けながら、生活上の訓練(基礎的な生活が送れるように)を通して社会復帰を目指した働きかけをするのが最近の傾向なのです。
服薬を続ければ、社会生活を普通に過ごしていける人も多いのです。
冒頭に触れた誤解について少し触れておきます。
「分裂病者が犯罪を起こした」かのように報道されることがありますが、犯罪は「性格」の要因が大きいものです。
そこに、その人がたまたま病的な要素を持っていた、というのが正しいのです。
「分裂病」については誤解されやすい表記なので、心理学の講座を受ける方々はこのようなこともぜひ学んで欲しいと思います。
何かいい名称はないものでしょうかね。
このような心のトラブルを抱えたクライエントに対して、催眠療法、自立訓練法、精神分析療法、行動療法、認知行動療法、クライエント中心療法、集団療法など個人にあった方法で臨床心理学ではクライエントの社会復帰を目指していきます。
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