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これまでは心の様々な働きを取り上げてきましたが、人間の心を全体としてとらえようとするならば、時の流れのなかでどのように心は変化するのかを考えなければなりません。
この角度から人間の心を考える学問を「発達心理学」といいます。
「発達」という言葉には、一般に成長し続けるというプラスのイメージにとらえられがちです。
心理学においても、比較的最近まで、発達とは胎児から青年にいたるまで、つまり成人になるまでの過程をさしていました。
その前提には、人間は成人で「完成」したあとは、成長がとまり、衰えていくだけだという考えがあったからです。
しかし平均寿命が延びている今日、発達というとらえかたを大きく変えざるをえません。
発達心理学は、発達をいう概念をとらえなおしつつ成人期や老年期にまでその研究対象を広げなければならなくなったのです。
人間の一生を通じて考えていく、という意味では心理学の講座としてもとても興味深い分野ではないでしょうか。
新しい発達心理学は、発達とは受精から死にいたるまでの、人生のすべての時期にわたってあらわれる、成長と衰退の様相、と定義されるようになりました。
「生涯発達心理学」と呼ばれることもあります。
このような発達心理学の変遷も、時代の流れのようでとてもおもしろいものです。
つまり、成人となったときまでだけでは、カバーしきれないことが出てきた、ということですよね。
発達心理学は大学でも専攻されているところも多いでしょうし、講座としても開設されていることが多いようです。
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